学術総会長あいさつ

 第35回日本食品微生物学会学術総会を、2014年9月18日(木)から19日(金)までの2日間、大阪府立大学中百舌鳥キャンパスにおいて開催いたします。

 日本食品微生物学会は、食品の安全や品質管理に係る微生物検査、研究を担当する専門家が、情報交換を図る目的で設立した「食品衛生微生物研究会」に端を発しています。この研究会の発足には、当時大阪府立大学農学部獣医学科の教授であった阪口玄二先生(故人)が設立メンバーとして、学会発足と発展に大きな貢献をされました。

 35回目を迎える本学術総会では、阪口先生の活躍された大阪府立大学での開催を機に、先生の専門分野であるボツリヌス研究に焦点を当てた特別企画を始め、賞味期限表示、グローバル化、プロバイオティックスをキーワードとしたプログラムを企画しております。これからの食品微生物を取りまく様々な課題を解決するためのヒントが、本学術総会のプログラムから生まれることを期待しております。

 さらに例年通り一般講演を募集いたします。会員の皆様からの食品微生物に関する最新技術の情報発信、問題提議等、活発なご発表をよろしくお願いします。併せて企業展示、ランチョンセミナー等へのご協力を広く募ることで、学術総会に総合的な情報交換・発信の場としての機能を付加します。これによって本学術総会が、食品の安全および機能の向上に向けた1つの礎となることを期待しております。是非多くの会員並びに関係の皆様のご参加をお待ちしております。

第35回日本食品微生物学会学術総会長
三宅 眞実